白山神社の由緒

本殿に祀られている神様

主祭神

  • 菊理媛大神(白山大神=白山比咩大神)
  • 伊邪那岐命
  • 伊邪那美命

配祀神

白山大神と関わりの深い古くより本殿におまつりしている神様

  • 天照皇大神
  • 八幡大神家内安全、交通安全、厄除け、開運、安産

合祀神

明治六年(1873)白山公園造成にあたり、境内(現在の公園)に点在していた神社の神様を本殿にお遷しし、おまつりした神様

  • 住吉大神海上守護、大漁満足、和歌の神、子授け
  • 稲荷大神農産守護、商売繁昌、事業繁栄、芸能上達
  • 天満天神(菅原道真)学業成就、受験合格、書道の神、芸能守護
  • 出雲大神(大国主命)国造りの神、縁結び、五穀豊穣、商売繁昌
  • 春日大神神祇奉祀
  • 鹿島大神武道の神、武運の神、地震の神、安産
  • 香取大神武道の神、武運の神、勝運
  • 松尾大神酒造の神、生産守護、山の神、林業の神
  • 宮地大神宮地守護(白山神社の宮地の守護)
  • 三峰大神火除け、盗難除け、病気除け、災難除け
  • 猿田彦大神導きの神、交通安全、安産、長寿の神
  • 金刀比羅大神海上安全、幸福開運、医薬、農業の神
  • 淡島大神医薬、病気平癒、まじない、温泉の神

創建と歴史

白山ひめ大神御神像

白山神社の御祭神、菊理媛大神(白山大神)は別名を、白山比咩(しらやまひめ)大神と言い、加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神さまで、 この神様を勧請して新潟の地に祀ったものです。菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)は農業の神、海上の神、そして国家、 郷土の守り神として広く人々より尊崇されていました。

菊理媛大神は願うことを正しくよりよい方法でお導きくださり、乱れた糸をくくり整えるように融和され仲を取り持ち和す縁結びの神様であります。

白山神社の建立の年代は永禄(1558~)・天正(1573~)の二度の火災で旧記を失い知ることはできませんが、 延喜(901~)とも寛治(1087~)ともいわれています。しかし、元亀年中(1570~)に、 白山神社別当だった宝亀院住職憲海が五寸の十一面観音銅像、宝剣、鏡を白山神社に安置したことが記録に残っています。 戦国時代には上杉景勝が戦勝の帰途に鏡と啓を寄進。当時すでに大社であったことがわかります。また、 明治元年の神仏混交の禁により十一面観音は宝亀院に引き渡され現存しております。なお明治六年には、政府が公園設置の布達をだすと、 公園を造るため松林の境内に点々と建立してあった摂社・末社を全部御本殿に合祀したため、御祭神が多いのです。

古く、白山神社は式内社に列せられ、延喜式神明帳に「越後国 沼垂郡船江神社」と記されております。また、大正十三年には県社に昭和五十六年には別表神社に列せられ昇格いたしました。

本殿

正保元年(1644)宝亀院住僧賢尊が再興を計画、長岡藩主牧野氏が自ら造営を監督し、正保四年六月十八日に三軒流造の本殿が竣工、藩主牧野忠成は能を献じ盛観を極めました。以来、祭日には能楽を奉納する例を開きました。新潟地震の後修理をなし現在に至っております。

拝殿

本殿造営の翌年、慶安元年(1648)の造営と伝えられております。宝永年間(1704~)享保元年(1716)延享四年(1747)には建替、修理の記録が残っております。昭和三十四年十一月には屋根が萱葺であったのを銅板に変え、その際に修理をなし現在に至っております。

境内

白山公園を含み一万坪あり、昔は参道の石橋のところに随神門がありました。

安政5年(1858)日米修好通商条約で新潟港は開港5港のひとつに選ばれ戊辰戦争後の明治5年(1872)に最初の新潟県令(知事)楠本正隆は白山神社の地区を文明開化を象徴する建物の並ぶ地区として医学校・新潟学校・師範学校などの洋風な建物を建てました。米蔵は壊され裁判所と公園になりました。白山神社境内にあった米蔵や11の小さな神社、仁王門(随神門)は取り壊され花壇や樹木を配した日本最初の都市公園新潟遊園(白山公園)を開園しました。
白山公園は明治天皇巡行のために造られた築山「美由岐賀岡」や梅林、夏に見頃を迎える蓮池などからなる園内はオランダ風回遊式庭園として造成された当時の面影を残していることが評価され、平成30年10月、国の名勝に指定されました。

「くくりひめ」の「くく」とは、糸をくくるように人々の願いを聞き入れて下さる神さまであり、男女の仲を、糸をくくり整えるように取り持つ「縁結び」の神さまとして全国的にも有名であります。

はくさんさまは「結ぶ」御力に優れており、家族との絆を結ぶ「家内安全」、志望校との縁を結ぶ「受験合格」、良い取引、仕事に恵まれ結ばれる「商売繁昌」、お金との良い関係に恵まれ結ばれる「金運上昇」「開運招福」などのご利益があげられます。

また、女の神さまであり、繁栄を司り、繁栄の御力に優れ、境内には、子宝、子育て、安産にご利益のある道祖神など由来するものが多数あり、古くより、新潟の総鎮守、氏神さまとして、「子授け」、「子宝」、「安産」、「お宮まいり」、「初宮詣」、「七五三」にご利益があるとされ、毎年、多くのお子様がおまいりに訪れます。

そして、家族の繁栄、「子孫繁栄」、「家内安全」、商売、仕事での繁栄、「事業繁栄」、「商売繁昌」のご利益は新潟市内、県内では有名であります。

はくさんさまは、水を司る神さまでありまして、水には、心身を清める神秘的な力があるとされ、災いや厄など、災難、不幸をはらってくれる御力に富み、おはらいに特にご利益があるとされ、「厄除け」「厄祓」「八方除け」「災難除け」「車のおはらい」など、「おはらいといえば、新潟でははくさんさま」と言われるように、毎年、数多くの方が、おはらいを受けにおまいりに訪れます。もちろん、信濃川より日本海に出る海上の要所の守り神として、また、水の都、堀の張り巡らせた、柳都新潟の守り神として、水を司ることから、「五穀豊穣」「農産守護」「海上安全」「大漁満足」にもご利益のある神さまであります。

白山さまは、家内安全、商売繁昌、交通安全、厄除、建築、工事安全、海上安全、子宝、安産、縁結びの神様として霊験あらたかと言われております。「くくりひめ」の「くく」とは人々の願いを聞き入れて下さる神様、 糸をくくり整えるように男女の仲を取り持つ神様として、全国的にも縁結びの神様として有名であります。

新潟町の生成に深く関わり、湊町新潟の発展する中で、新潟総鎮守として新潟市民はもとより多くの方々に崇敬され現在に至っております。

  • 天地人・上杉景勝、直江兼続
  • 開港から150周年 往時の息吹が残る白山神社
  • 白山神社開園150年
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