白山さま なるほど豆知識
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白山神社と住吉行列

住吉行列の起源から300年
令和8年の節目に祈りと想いを込めて

市民に親しまれている「新潟まつり」の起源は、延宝8年(1680)創建の住吉さまを祀る湊元神社。現在の本町13、14番地の洲崎町の湊元神社からの行列に始まったと伝わります。享保11年(1726)に行列を組むまつり「住吉祭」が行われました。
やがて行列は、寛保3年(1743)頃に町全体の「湊祭」に発展。延享五年(1748)、白山神社境内に住吉神社が建立され、その後、湊元神社の住吉さまも合祀されています。
まつりの日。白山神社から出発した「住吉行列」の御神輿は、新潟市の古町や萬代橋(国指定重要文化財)を通り、古式ゆかしい装束が往時の歴史を魅せながら、市街地一帯をねり歩きます。行列の御神輿は安政5年(1858)の建造。湊町新潟の商売繁盛・海上守護の住吉さまの御御霊(おみたま)は御神輿に遷され、御座船に奉戴されて信濃川を船で渡る「水上渡御」へ――。
「新潟まつり」をいろどる「住吉行列」は、令和8年(2026)に300年の大きな節目を迎えます。時代は変われども、海の安全を願い古くから続く神事は、厳かに、また華やかに。時代絵巻さながらの行列は、現在も人々に伝統文化の継承と歴史の重さを伝えます。
厚い信仰を集め、湊町を見守り続ける新潟総鎮守・白山神社。「住吉祭」「新潟まつり」を大切に、これからも。みなさまの幸せを願う場所であり続けます。

昭和30年頃の住吉行列

現在の住吉行列